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年初来高値更新のドル円、類似点と相違点からのフラッシュクラッシュの発生リスクは
執筆者:上田ハーロー株式会社 執行役員・マーケット企画部長 山内俊哉
執筆日:2019年4月26日
執筆者:山内俊哉(上田ハーロー株式会社 執行役員・マーケット企画部長)
執筆日:2019年4月26日
本年から昨日(4月25日)まで、ドル円は1日の値動き(高値/安値)が1円以上動いた日が82日中、たったの6日しかありません。逆に0.5円未満の日は43日と半数を超えます。歴史的にドル円の変動がない年となっていて、さながらドルと円がペッグ(固定相場)の様相を示していますが、4月にはなんと年初来高値を2回も更新しています。
ドル円 日足2018/12/3 ~ 2019/4/24 <図表1>
出所:上田ハーローFX
このまま円安が進んでいくのか、日本の大型連休(10連休)中に、巷間で噂されているフラッシュクラッシュ(瞬間急落)はあるのか、類似点と相違点を検証してみましょう。



年始フラッシュクラッシュ相場と日本の大型連休相場の類似点・相違点 <図表2>
類似点 相違点
市場環境
※図表1参照
本邦個人投資家を含む市場参加者の減少
②円のショートポジションが溜まっている
米国の重要指標(ISM、雇用統計)の発表
①米株上昇と円安(現在)、米株下落と円高(クラッシュ時)
②米金融政策の発表(今回)
外部環境 ①日本のまとまった連休
②祝賀ムード
月末・月初
①本邦通貨当局の警戒
②日米通商協議
③日米首脳会談
円のポジション状況(IMM)
※図表3参照
円のショートが約9万枚
②円のロングはほとんど変化していない
円のショートの数量が9週連続で増加中(現在)
②円のショートが直近1か月以内で10万枚を超えていない(現在)




◆政治リスクは年末年始とは異なる
足もとの市場環境は、米の金融政策がハト派的となり、米政府閉鎖のリスクが解消され、米中通商協議は紆余曲折があるものの、合意に向けての話し合いが続いています。

◆重要イベント多数、要人発言にも注意したい
今月23日の米株式市場ではS&P500種とナスダックが史上最高値を更新、ドル円でも円安傾向となっていて、フラッシュクラッシュ時の米利上げ、政府閉鎖、米中の制裁・報復の関税泥沼化の悲観的なムードとはかけ離れています。ただ、天皇の退位と即位などの祝賀ムードや約1週間に及ぶ日本の連休、月末・月初、米の重要指標の発表と重なるなど類似点が多くなっています。足もとでは円安傾向ですが、日米通商協議(為替条項)や日米首脳会談、トランプ米大統領のドル高牽制発言などで流れは変わる可能性があります。

◆蓄積した円ショートポジションのマグマ
また、1月3日はトルコリラが引き金ともいわれていますが、足もとでは豪ドルやカナダドル、ユーロに下落圧力がかかっており、これらの通貨からクラッシュに繋がるリスクもありそうです。円のショートが溜まっていることは事実です。
シカゴIMM通貨先物の円のネットショートポジション <図表3>
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出所:CFTC, 上田ハーローFX
◆ホント?ウソ?為替相場に飛び交う噂
他方、フラッシュクラッシュの再来を期待した機関投資家から個人投資家までの指値注文が並んでいるとの出所不明の噂も聞かれます。特に日本の連休中の5月1日は、中国・香港・シンガポール、そしてユーロ(ドイツ・フランス)の祝日が重なり、市場流動性のさらなる低下が懸念されています。警戒感と期待感が交錯した日本の大型連休となりそうですが、対策は怠らないようにしましょう。



フラッシュクラッシュ発生の特徴

今年1月のフラッシュクラッシュに限らず、原因(材料)がないときのクラッシュのパターンにはいくつかの特徴があります。

◇日本時間の朝に起こりやすい
 NYクローズ前後で市場参加者が少なく、相場が動きやすい。

◇ポジションが偏っている通貨で発生しやすい
 2015年のスイスフランショック(スイスフランが急騰)、本年のフラッシュクラッシュ(円が急騰)など

◇急落は数段階で収束
 ストップロスなどの内部要因が主のため、投げが一巡した後は自律的に下げ幅を縮小するケースが多い。

これらの特徴を押さえて、①資金を厚くする②ポジションの一部を縮小する③指値やストップロスを事前に設定するなど対策を事前に考えておくとよいでしょう。


【参考】1/3のフラッシュクラッシュ
2018年12月中頃からの米株価下落に伴う円高が進行、年明けの1/2には、アップルの業績下方修正の見通し受けたリスク回避の動きなどでて、トルコリラがストップロスを付けて下落、市場参加者が少ない日本時間朝方だったこともあり、7:35付近から約5分間にドル円では4円程度、円が急騰しました。
詳しくは「不安定な投資家心理は円買いを志向?」レポート(PDF)へ。





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