9月は円高一色に偏りましたが、蓋をあけてみると、円が一番弱い通貨でした。8月のトルコショックが冷めない中で、トランプ政権が保護主義を強め、中国への制裁関税を発動するため、世界景気の減速懸念を見込んでいたものの、逆に、好調な米経済を背景に市場の心理は楽観的に傾いたて思ったほどには、リスク回避の動きにはつながりませんでした。その結果、ドル/円は年初来高値(1月の111.37円)を更新しています。また、米公開市場委員会(FOMC)では市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げて、FF金利誘導目標を2.00-2.25%にし、声明から「緩和的」の文言を削除するなど、中立金利へ向けて一歩進みました。
10月は日銀の金融政策決定会合、経済・物価情勢の展望(基本的見解)が月末にありますが、米欧では金融政策はありません。米国の利上げペースを確認する意味で、米国の経済指標が注目されるのと、欧州では東欧諸国での議会選挙、ドイツの州議会選挙が予定されていますし、英国ではEUとの離脱交渉が大詰めを迎えます。当社メンバーは10月の月間レンジと、注目ポイントをどのように見ているでしょうか。また、先月のリベンジなるか。

サマリー及び見通しはマンスリーレポートをご参照ください。

ドル/円 (USD/JPY)
ようやく年初来高値を上に抜けて保合い(レンジ)から抜け出る可能性も見えてきました。米FOMCで注目された金利見通し(ドットチャート)では、2018年が2.4%、2019年が3.1%、2020年が3.4%で据え置かれ、新たに加わった2021年も3.4%で横ばいとなりました。回数では2018年があと1回2019年が3回2020年が1回2021年がゼロ回となります。また、パウエル米FRB議長は「緩和的」の文言削除について、「金融政策が予想通り推移していることを示している」と発言、過度の期待につながらないよう牽制しました。11月の米中間選挙前の大事な月となりますので、トランプ米大統領がなりふり構わない支持率確保のための発言などを行った場合、短期的なドル売りに繋がるリスクも孕んでいそうです。今月も当社では全員が円高を予想しています。

ユーロ/円 (EUR/JPY)

ポンド/円 (GBP/JPY)

豪ドル/円 (AUD/JPY)

NZドル/円 (NZD/JPY)
ユーロ/ドル (EUR/USD)
ポンド/ドル (GBP/USD)
豪ドル/米ドル (AUD/USD)
NZドル/米ドル (NZD/USD)
米による中国への制裁が懸念材料となりますが、資源国通貨や新興国通貨がしっかりした動きとなったことで、流動性の小さいNZドルも堅調地合いとなりました。ただ、NZ準備銀行(RBNZ)は緩和的な金融政策を継続する意向であり、物価の状況などによっては利下げの可能性を示していることで、NZドルの上昇局面では牽制の動きがあるかもしれません。ただ、豪ドル同様に、中国への制裁の影響が限定的との市場心理で、NZドルの上昇を見込む当社メンバーが多くなっています。
まとめ
10月は米国の中間選挙前、欧州では議会選挙が数多く実施されます。トランプ米大統領は国連演説でも、アメリカファーストを色濃く出し、外交の実績を強調しました。米中間選挙に向けて、自身の専管である通商問題にはさらに力を入れてくるものと思われます。ただ、通商問題ではメキシコと韓国では譲歩を引き出せ2国間合意ができたものの、カナダとはタフな交渉を強いられ、日本とは首脳会談で協議継続中は自動車などの関税を引き上げないことで合意をさせられるなど、苦戦を強いられているようです。中国への制裁も継続、更なる制裁強化も視野に入れているだけに、足許の市場の楽観心理がいつ変わってもおかしくはなく、リスクオンの円売りの巻き戻しにも警戒を指定置く必要がありそうです。

今月の相場格言はもうはまだなり、まだはもうなりです。チャートの日足をみると、もうこんなに上昇してしまって、今からでは買えないという心理状態ではないでしょうか。多くの人がこのような状態のときはまだ上昇しますし、まだ上昇する、と強気の見通しが増える(例えば某経済新聞でドル円は120円などの予想記事が出るなど)と、相場が反転下落することが多いようです。若い相場ではないので、買うときはストップロスを入れるなどのリスクヘッジが必要になりそうですし、売るときも、リスクの設定が必要です。
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