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米国雇用統計の予想と戦略


4月6日(金)21時30分は米雇用統計。米雇用統計と言えば、FX投資家ならば誰でも知っている月に一度のビッグイベントです。米国の金融政策に直結するだけに、発表前後には為替が大きく動くことが多く、市場参加者の関心も高くなっています。また米国がサマータイムに入っているため、先月までと発表時間が変わっていますのでご注意ください。


前回(3月9日発表)のおさらい


2月雇用統計(3月9日発表)は、非農業部門雇用者数が市場予想の20.5万人増を上回る31.3万人増、2016年7月以来の大幅な伸びとなりました。併せて前月分は23.9万人増に上方修正されました。一方で、失業率は4.1%、労働参加率が63.0%となり、失業率は市場予想の4.0%より弱かったものの、労働参加率が予想の62.7%を上回る結果であったことで、ネガティブな印象ではありませんでした。失業率は5ヶ月連続で横ばいの結果となり、2000年12月以来の低水準を維持しています。平均時給は前月比0.1%増と市場予想の0.3%を下回る増加幅で、前年比が2.6%増と伸びが鈍化していました。その結果、発表直後のドル円は30ポイント近く上昇しましたが、上値を抑えられる展開となりました。
[前回発表前後の米ドル/円の動き]
出所:上田ハーロー, Bloomberg
今回(4月6日発表)の見どころ


引き続き「平均時給」の結果に注目


■非農業部門雇用者数
3月29日に発表された米新規失業保険申請件数が21.5万人と45年超ぶりの低水準を記録し、労働市場は依然として最大雇用に近い状態と見られています。そのため、非農業部門雇用者数はBloombergのエコノミスト予想では10万人増から25.5万人増まで予想に幅があるものの、多くのエコノミストが予想している通り堅調な結果となる可能性が高いと思われます。


■平均時給
ただ、平均時給が予想通り、前年比2.7%増となると「賃金の上昇が引き続き緩やかである」と市場が捉え、米国の年内の利上げペースが「残り2回」のままとなることで、指標発表直後はドル買いで反応するものの、上値は次第に重くなるのではないでしょうか。また、仮に平均時給が予想よりも強い結果となった場合も、3月上旬と下旬に米北東部を襲った大雪の影響で週平均労働時間が減少したことが影響した可能性もあるため、諸手を上げてドルを買う状況にはなりにくいのではないでしょうか。



今回(4月6日発表)の戦略


目先の結果にとらわれない、先を見据えた戻り売り


年月 2018 2017
2 12 11 10
予想 実績
非農業雇用者数変化(万人) 18.9 31.3 20.0 14.8 22.8 26.1 -3.3 16.9 13.8 21.0 14.5 20.7
失業率(%) 4.0 4.1 4.1 4.1 4.1 4.1 4.2 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4
平均時給[前月比](%) 0.3 0.1 0.3 0.3 0.2 0.0 0.5 0.2 0.5 0.2 0.2 0.2
労働参加率(%)
-
63.0
62.7 62.7 62.7 62.7 63.1 62.9 62.9 62.8 62.7 62.9



※表の見方
結果:非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったときは 〇、下回った時は ✖
当日:日足でみて、上昇か下落


前回の雇用統計では、当日に陽線となったものの、翌週からしばらくは比較的緩やかに上値を切り下げる動きが続き、陽線となる場合にも「上ヒゲ陽線」や「コマ」の形態となり相場の弱さが表れたと考えられます。

また3月後半には米通商問題やFOMCへの失望売りなどにより大きく下落し、2016年11月以来の104円台に突入しました。その後、下落幅を取り戻す急反発がありましたが、107円で頭を抑えられた以後は冴えない展開が続いていたため、上値の重さは払拭されていないと考えられます。

米中通商問題などをはじめ、ファンダメンタルズ面に不安を抱えている状況は先月同様ですので、ドル売り円買いが基本戦略になるでしょう。

雇用統計が好結果の場合には、日足一目均衡表・雲下限や55日移動平均線の位置する水準を上抜け出来るかどうかに注目です。両水準ともに今年1月上旬に下抜けして以来、ローソク足が下放れした状態が続いていました。下降を辿っている両水準に頭を抑えられてしまうのであれば、戻り売りに妙味があると考えられます。

一方で、弱い結果となる場合には急反発を見せた3月28日安値の105.30円がサポートとなるかに注目です。その水準ではショートで捕まった向きの逃げも出てくると思われ、底堅い動きを予想しますが、下抜ければ年初来安値更新も視野に入りそうです。





【今後の米国雇用統計発表予定】

・2018年  4月6日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  5月4日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  6月1日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  7月6日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  8月3日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  9月7日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年10月5日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年11月2日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年12月7日(金)22時30分発表(標準時間)

日時は日本時間です。経済指標発表日時は予告なく変更される場合があります。




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執筆日時:2018年4月5日 17時15分