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3月9日(金)22時30分は米雇用統計。米雇用統計と言えば、FX投資家ならば誰でも知っている月に一度のビッグイベントです。米国の金融政策に直結するだけに、発表前後には為替が大きく動くことが多く、市場参加者の関心も高くなっています。




1月雇用統計のおさらい

1月雇用統計(2月2日発表)は、市場予想の18.0万人増を上回る20.0万人増となり、前月分は16.0万人増と上方修正されました。一方で、失業率は4.1%、労働参加率が62.7%と、どちらも市場予想と一致し4ヶ月連続で横ばいの結果となり、失業率は2000年12月以来の低水準を維持しました。また、前月比平均時給は0.3%増と市場予想と一致する増加幅だったものの、前年比平均時給が2.9%増と2009年6月以来の高い伸びとなったことで米長期金利が上昇、発表直後のドル円は40ポイント近く上昇しました。しかし、米金利先高観の高まりを受けて米株価が大幅に下落、翌週からはNYダウ平均が1日の取引で過去最大の下落幅を記録するなど、世界的にリスクオフの動きが強まり、ドル円も2月5日から2月16日の2週間で約5円下落しました。

[1月雇用統計発表前後の米ドル/円の動き]
出所:上田ハーロー, Bloomberg
今月の雇用統計は?

良好な結果=ドル高、とは言えない!?


■平均時給

平均時給の結果に注目です。先月の平均時給の上昇は、悪天候の影響から週平均労働時間が0.時間減少したことが賃金の上昇に繋がった、との見方もあります。そのため、9日の雇用統計で本当に賃金の上昇傾向が見られるか確認することになります。パウエルFRB議長は3月1日の議会証言で「賃金上昇を示す強い証拠はまだ見られない」と述べていますが、仮に平均時給の上昇が再び確認できた場合は、米国の利上げペースが加速する懸念が強まってきます。市場が年4回の利上げを完全に織り込んでいない現状で米長期金利が上昇すると、米経済成長への悪影響が懸念され、株価が崩れるという先月の動きを再現する可能性もあります。


■非農業部門雇用者数

前回、予想を上回る結果となった、非農業部門雇用者数の結果にも注目です。Bloombergのエコノミスト予想では、16万人から30万人まで予想に幅がありますが、中央値は20万人増となり、多くのエコノミストが雇用が引き続き堅調であるとの見方を示しているようです。通常であれば、雇用統計の良好な結果はドル上昇の支えとなりますが、現在の市場環境では逆にリスクオフの動きが強まる要因もなり得ます。果たして結果は。


年月 2018 2017
2 12 11 10
予想 実績
非農業雇用者数変化(万人) 20.5 20.0 14.8 22.8 26.1 -3.3 16.9 13.8 21.0 14.5 20.7
失業率(%) 4.0 4.1 4.1 4.1 4.1 4.2 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4
平均時給[前月比](%) 0.2 0.3 0.3 0.2 0.0 0.5 0.2 0.5 0.2 0.2 0.2
労働参加率(%)
-
62.7 62.7 62.7 62.7 63.1 62.9 62.9 62.8 62.7 62.9



今月の戦略:引き続きドルショート。買いの反撃に気を付けつつ、年初来安値更新時は追随売り!

※表の見方
結果:非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったときは 〇、下回った時は ✖
当日:日足でみて、上昇か下落


米雇用統計の翌日は上昇したものの、その翌日には雇用統計前の水準を割り込み、その後は目立った反発もなくほぼ一本調子の下落となりました。

2月は雇用統計翌日に最高値をつけて以来、月を通して下押し圧力がかかり続けていました。2月後半には反発する場面も見られましたが戻りは鈍く、米国の関税賦課問題などファンダメンタルズ面での不透明感でリスク回避ムードも燻っていることから、ドルショートが基本戦略になると思われます。

雇用統計後に年初来安値を更新した場合には2016年10月以来の安値水準となり、目立ったサポートもないため下落に勢いがつくと予想しますが、相応の買いも入ると思われるため、追撃売りをする水準には注意が必要です。




【今後の米国雇用統計発表予定】

・2018年  3月9日(金)22時30分発表(標準時間)
・2018年  4月6日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  5月4日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  6月1日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  7月6日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  8月3日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年  9月7日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年10月5日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年11月2日(金)21時30分発表(サマータイム)
・2018年12月7日(金)22時30分発表(標準時間)

日時は日本時間です。経済指標発表日時は予告なく変更される場合があります。




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