1月5日(金)22時30分は米雇用統計。米雇用統計と言えば、FX投資家ならば誰でも知っている月に一度のビッグイベントです。米国の金融政策に直結するだけに、発表前後には為替が大きく動くことが多く、市場参加者の関心も高くなっています。



先月のおさらい

11月雇用統計(12月8日発表)は、市場予想の19.5万人増を上回る22.8万人増となったものの、前月分は24.4万人増へ下方修正されました。一方で失業率は4.1%と10月と変わらなかったものの、労働参加率が引き続き62.7%(9月63.1%から10月62.7%へ低下、5月と並ぶ今年の最低水準)だったため、先月も指摘されていたが、失業率の低下はポジティブ要因として捉えられなかったようです。また平均時給は前月比0.2%増と上昇したものの、予想の0.3%増を下回り、更に前月分が-0.1%に下方修正されたことで[下記図]にあるように発表直後は30ポイントほど下落しましたが、反応は限定的となりすぐに買い戻されました。

[11月雇用統計発表前後の米ドル/円の動き]
出所:上田ハーロー, Bloomberg
今月の雇用統計は?

2018年の取引がスタートしたばかりで、トレンドの形成を狙っているため、市場参加者の意識が高い状態です。米景気拡大に期待が持たれる中、米利上げにも直結する注目度が高い指標となるだけに、通常の月よりも結果に一喜一憂する可能性があります。


 ■非農業部門雇用者数
市場予想は19万人の増加と前回よりは控えめとなっています。Bloomberg調査の各エコノミスト予想では16万人の増加から23.2万人の増加までと若干の差はありますが、米大手百貨店がクリスマス商戦に対応するために数千人の臨時職員を雇うと発表していたことなどから、雇用は引き続き堅調との予想が多いようです。


■失業率
失業率は4.1%予想と前月、前々月同様の低水準が維持されるとエコノミストらは予想。労働参加率が増加してこないことで、質が伴っていないとみていることが、ドル買いに繋がらないよう要因の一つで、労働参加率を伴った改善があるかが注目されそうです。


■平均時給
前月比0.2%増と予想より弱い結果となった平均時給は0.%増の予想です。価上昇の観点からは賃金上昇も目が離せないでしょう。

 

[ 米国雇用統計:予想と実績 ]

年月 2017
12 11 10
予想 実績
非農業雇用者数変化(万人) 19.0 22.8 26.1 -3.3 16.9 13.8 21.0 14.5 20.7
失業率(%) 4.1 4.1 4.1 4.2 4.4 4.3 4.4 4.3 4.4
平均時給[前月比](%) 0.3 0.2 0.0 0.5 0.2 0.5 0.2 0.2 0.2
労働参加率(%) - 62.7 62.7 63.1 62.9 62.9 62.8 62.7 62.9




今月の戦略:まずはショート、押し目は2円程度待ち作戦!


※表の見方
結果:非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったときは 〇、下回った時は ✖
当日:日足でみて、上昇か下落


結果、当日、その後の動きの傾向は、下記のとおりです。

・「結果」と「当日」の動きの相関は高くない
・「その後」(2週間程度)の動きは、発表直後に下落しているパターンが多い
・7月、8月パターンが11月、12月に出現


これを踏まえた場合、前回と同じく、発表直後の下落を予想した、ショート(ドル売りポジション)の戦略がひとつのシナリオと言えるのではないでしょうか。また、7月下落で8月ヴイ字の形状パターンが11月と12月に出現、9月もヴイ字となっているため、9月値幅の約2円を押し目めどとしてみても。果たして結果は。

 



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